ドラマによって全く違う役どころとなる場合がある?!
中国の時代劇を観ていると、色々な時代背景がありますが、
同じ時代背景の同じ登場人物でも、違った観点から役どころを作ると、色んな物語が成立していくんだなあアと感心。
「大明皇妃(だいみんこうひ)」 「女医明妃伝~冬の日の誓い~」について、
登場人物の【朱祁鎮】【朱祁鈺】役どころの設定にかなり相違があります。
二つを観て「むむむ。。」同じ人?って思ってしまいました。
「大明皇妃(だいみんこうひ)」は史実に基づいて作成されているそうです。
「女医明妃伝~冬の日の誓い~」は、実在した女性名医、談允賢(だん・いんけん)をモデルにしてはいるそうですが、架空の物語です。
二人の登場人物の【朱祁鎮】【朱祁鈺】の相違点について調べてみました。
この記事でお伝えしたいこと
ドラマによって全く違う役どころとなる場合がある?!
【朱祁鎮】(しゅ きちん)ってどんな人?
【朱祁鈺】(しゅ きぎょく)ってどんな人?
それぞれのドラマのあらすじでの役どころ
【朱祁鎮】(しゅ きちん)ってどんな人?
中国、明の時代の皇帝 【朱祁鎮】
・父 朱瞻基(しゅ せんき) 宣徳帝(せんとくてい)
・母 孫皇后(大明皇后)
・在位期間
宣徳10年1月10日 – 正統14年8月15日(1435年2月7日 – 1449年9月1日)
天順元年1月17日 – 天順8年1月17日(1457年2月11日 – 1464年2月23日)
・生年 宣徳2年11月11日 (1427年11月29日)
・没年 天順8年1月17日 (1464年2月23日)
中国統一王朝の皇帝の中で唯一、戦(土木の変)でモンゴルの捕虜となった皇帝。
【朱祁鈺】(しゅ きぎょく)ってどんな人?
中国、明の時代の皇帝 【朱祁鈺】
・父 朱瞻基(しゅ せんき)宣徳帝(せんとくてい)
・母 孝翼太后呉氏
・在位期間
正統14年9月6日 – 景泰8年1月17日(1449年9月22日 – 1457年2月11日)
・生年 宣徳3年8月13日(1428年9月21日)
・没年 天順元年2月19日[1](1457年3月14日)
それぞれのドラマでの役どころ
「大明皇妃(だいみんこうひ)あらすじの役どころ
建文4年(1402年)燕王(【朱祁鎮】(きちん)【朱祁鈺】(きぎょく)のおじいちゃん)は、南京城で建文帝(燕王の甥)の忠臣を粛清し(靖難の役)帝位を奪い取る。
両親を殺され、妹と生き別れた景若微(大明皇妃)は、孫愚将軍に引き取られて逆賊の一味となり、復讐のために皇帝暗殺の機会をうかがいながら骨董屋の商人の娘を表の顔として生きる。
永楽帝(【朱祁鎮】【朱祁鈺】のおじいちゃん)暗殺の一味を探索中、踏み込んだ骨董店で出会った、永楽帝の孫【瞻基】と機会を重ねて出会い、お互い惹かれていく。
その後、永楽帝の命をを助けたり。前皇帝の建文帝と永楽帝の和解の手助けをし、
靖難役の遺児の生活が楽になるように尽力する。朱瞻基が皇太孫に冊立されると皇太孫嬪に立てられるが、景若微は側室となる。
朱瞻基が宣徳帝になり、妹の胡善祥が皇后となるも、胡善祥の悪事が暴かれて廃后となり。景若微が皇后となる。
【祁鎮】父帝の死去により9歳で皇帝に即位するが、かなりわがまま放題に育ってしまう。大明皇后は、立派な皇帝に育てようとするが、我が強く話も聞かない。
そば付きの宦官の言うことばかりを鵜呑みにし、自ら出陣するのを止められるのを振り払い出陣。将軍の話も全く聞かず。独断で進め土木の変でモンゴルの捕虜となった。
その後、皇弟の【祁鈺】が即位し、【祁鎮】の息子を皇太子に立てるも、
皇帝の座に未練があり、元の身分に戻る気がなくなる。
【祁鎮】が帰還しても復位できず上皇として事実上幽閉される。
その後【祁鎮】がクーデターを起こし復位する。景泰帝(【祁鈺】)は麻薬のような物を飲み過ぎて死去。
このドラマの中では、【祁鎮】かなりのわがまま、傲慢な人柄。捕虜となり帰還後は、人となりも変わり、思いやりのある穏やかな人柄になる。
【祁鈺】は欲深くずる賢い? お兄さんに復位もせず幽閉してしまう。幽閉してろくな生活もさせないなんてひどすぎる! 性格悪すぎ!
女医明妃伝~冬の日の誓い~ あらすじの役どころ
明は、女性が医者になることもなく、地位も低く認められず。女性は医者に診てもらうこともできず、女性が医者になることが恥ずべき事のように思われている時代。
允賢は祖母から医学を隠れて習い。ある日、父の代理で祝宴に出かけ、怪我を負った一人の男を助ける。
(皇帝【祁鎮】の腹違いの弟、【祁鈺】(きぎょく))。祁鈺は自分の命を救ってくれた允賢に好意をもつ。
祈祷のために寺を訪れた允賢は、助けてほしいと懇願する女性に出会い、
そこに【鄭斉】(ていせい)=皇帝 【祁鎮】と名乗る男が現れる。
傲慢で身勝手な鄭斉の態度を不愉快に思うが、【鄭斉】の助けもあり一命を取り留めた。
このことがきっかけで、允賢、【祁鈺】、【鄭斉】との関わり合いが続いていく。
しかし、お互いが同じ女性に惹かれていることは知らずにドラマは進む。
【祁鎮】の腹違いの弟、【祁鈺】この二人の兄弟は、腹違いであるが、仲がいい!
お互いを大事に思い、【祁鈺】は、【祁鎮】を尊敬している。
【祁鎮】は弟の【祁鈺】を大切にしている。
允賢は医学に没頭し、困っている人を助けたいと願う心が強い。
父親に反対されようと、命を狙われようと、牢屋に入れられようと、色んないじめに遭おうとも
医学を学び、人々のために力を注ぎ、決してあきらめない。
【鄭斉】や【祁鈺】は允賢を助けながら、【鄭斉】にとっても、離れがたい人となる。
でも、自分が好きなことは言わないで、【祁鈺】の応援をする。
またそのころ、【鄭斉】(ていせい)=皇帝 【祁鎮】であることを允賢は知ることになる。
允賢は【祁鈺】に心を許し、結婚の約束もするが、【祁鈺】の母親の呉太妃が許さず、皇太后や、【祁鈺】を好きな、汪美麟(おう びりん)が散々罠をかけて允賢を陥れようとする。
陥れられ、命をも狙われている允賢の家族の抗家を救うため、【祁鈺】は汪美麟と結婚を嫌々ながら承諾をするが、允賢には伏せられていた。
また、【祁鎮】も事あるごとに允賢を助ける。
大ショックの允賢!! 涙 ショックから立ち直れない允賢は【祁鈺】から離れようとするが、【祁鈺】は我慢できない。
允賢を側室に迎えたいが、允賢は承諾しない。
そうこうしている間に、オイライトとの交渉が決裂して、【祁鎮】自ら出陣し、医者として允賢も旅立つ。
オイライトで捕虜となった【祁鎮】であるが、傲慢さもなく、思いやりを持って一緒に捕まった捕虜たちの事を一番に考え、自分の事よりも、一緒に捕虜になった部下たちを国に返すことに重きを置く。
そんな、【祁鎮】に允賢はどんどん惹かれていくが、口には出さない。
オイライトで皇帝が捕虜になったため、【祁鈺】は拒否しながらも、どうしようもないため皇帝に即位するが、権力を手に入れて欲が出て、身代金を支払うのもためらい、おまけに【祁鎮】を亡き者にするため、刺客も送る。どうにか都に帰還できた【祁鎮】を復位させず、冷遇して幽閉する。
その後、【祁鎮】はクーデターを起こし、復位するのだが。。。
長くなりましたがどーでしょう?【祁鎮】や【祁鈺】の物語によって性格の違い!
このドラマの中では、【祁鎮】かなりのわがまま、傲慢な人柄であったが、殆ど問題ないぐらい。温厚、弟思い、控えめで、自分の我を通さず、皇后や、允賢、部下思いでもあり。允賢や部下のために命も惜しくない位に描かれている。
それに比べて、【祁鈺】は精神的に弱い?マザコン。欲深くずる賢い? お兄さんに復位もせず幽閉して満足な生活もさせてあげないんだから。
最終的に、【祁鈺】はどっちに転んでも悪いやつ?!って思うのは私だけでしょうか。【祁鎮】は架空の物語だったからこそ性格が良く描かれているのでしょうか。
同じ時代のドラマを色々観てみると、色んな面白いところの発見ができるかもしれないですね!
まとめ
ドラマによって全く違う役どころとなる場合がある?!
【朱祁鎮】(しゅ きちん)ってどんな人?
【朱祁鈺】(しゅ きぎょく)ってどんな人?
それぞれのドラマのあらすじでの役どころ
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